琉球新報に掲載されました

ゆるやかnet事務局

2008年10月22日 21:25

▼2008年10月22日(水)琉球新報夕刊


つながろう地域や学校と 高校生らがラジオ番組2008年10月22日

 学校の枠を超え、他校の生徒や地域とのつながりをつくっていこうと活動する若者たちがいる。
那覇高2年の玉城圭記(よしき)君(17)らは企画「ゆるやかネットワークを作ろう!」を立ち上げ、頑張る高校生らを応援しようと、FMレキオ(那覇市、宮城久美子社長)の協力で9月から同名の番組を毎月第3土曜(午前10時)に放送中。これまでに高校生との座談会を企画する大学生の集団「カタヤビラ」や、独自の平和学習に取り組む高校生集団「オリーブ」のメンバーらが出演。地域社会での活動の魅力を発信している。

 「ゆるやか」「カタヤビラ」「オリーブ」のメンバーは8月、イベント企画作りを学び実践する「僕らのアクションプログラム」(プロジェクト未来なは主催、県教育委員会、那覇市教育委員会後援)に参加。若者がやりたいことを自分たちで考えて行動する社会参画に挑戦している。

 「カタヤビラ」は、縦横の関係でなく、高校生より少し年上の「斜めの関係」で、学生生活や進路など視野を広げるきっかけになればと、西原町の西原高校などで座談会を開催。金城円代表(21)=沖国大3年=と福澤香菜子副代表(21)=同=は「活動に賛同する若者や学校が増えてほしい」と期待する。

 「オリーブ」は、お年寄りと小学生が料理をしながら、沖縄戦について学ぶ企画を実施しており、志田陽子さん(17)=沖尚高2年=と柴村海唯さん(17)=同=は第2弾に向け意気込む。

 「ゆるやか」は12月に那覇市の首里公民館で地球温暖化防止などを訴えるキャンドルナイトを企画しており、若者100人を集める予定だ。玉城君は「街の中にはボランティアなど面白い活動が多いが、参加する高校生は多くはない。きちんと情報や楽しさが伝わっていないからだと思う」と、情報発信に力を入れている。

 玉城君の「兄貴分」として企画に取り組む東浜克紀さん(29)=南風原町=は「まず集まって、別の高校の生徒や大人とつながって何かを形にしていければと思う」と語った。

 ラジオ番組は11月まで放送予定。FMレキオの宮城社長は「今の若者たち、子どもたちの声を大人にも聞かせて元気を与えてほしい」と支援している。

 「ゆるやか」は24日午後6時から、キャンドルナイト開催に向けた企画会議を首里公民館で開く。詳しくは「ゆるやか」のブログ(http://yuruyaka.ti-da.net/)で。(座波幸代)

関連記事